『月刊少女野崎くん』の漫画とドラマCDの話

アーティスト:イメージ・アルバム,安元洋貴,西明日香,KENN,松浦チエ,沢城みゆき,間島淳司,浪川大輔
フロンティアワークス

『月刊少女野崎くん』は、【花とゆめ】で『俺様ティーチャー』を連載している椿いづみ先生の４コマ漫画です。
【ガンガンONLINE】で絶賛連載中です。第１話と最新話が無料で読めるよ。

椿先生の漫画は、昔花ゆめで連載してた『親指からロマンス』しか読んだことがないのですが、何ていうか……ギャグ部分が非常に面白くて結構好きな漫画家さんでした。
たまたま入り込んだ【ガンガンONLINE】で椿先生の作品を見かけて、「花ゆめの漫画家がこんな所で何を……！？」と思って野崎くんのページに入ったことがこの作品を知ったきっかけです。

元々椿先生の作品は、絵が自分好みでしっかりしているし、書き文字も凄く綺麗なので読みやすく、好感度は高いです。
Amazonでの評価も非常に良く、面白い作品だということはそちらを見ていただければおわかりの通り。
最近よく目にする≪起承転結のない４コマ漫画≫≪ただ、だらだらとした４コマ漫画≫≪オチの無い４コマ漫画≫と違い、何と言うか、【正統派の４コマ漫画】という印象です。
１ぺージに１つのお話しか載っていないので、他の４コマ漫画と比べると少ないかなという印象があるかもしれませんが、実際読んでみると内容がかなり濃いのでそういった部分は全く気になりませんでした。

主人公の【野崎梅太郎】は高校生ながらの売れっ子少女漫画家。
彼を取り巻く仲間は、漫画のお手伝いをしてくれるいわばアシスタント的な存在。
でも全員にそれぞれ濃い個性があって、色んな組み合わせでの会話が非常に楽しいです。

主人公の野崎くんが少女漫画家なのですが、実際この漫画を書いてる椿先生も少女漫画家なので、ある意味リアルな描写があると思います。
『漫画の描き方』的なネタが混在するので、漫画は読むけど描いた事は無いという人には少し分かりづらいお話もあるようです。
漫画は読むけど描いた事の無い私の母にはいくつか分からないネタがあったようで、「これどういう意味？」と聞かれた箇所がいくつかありました。

コミックスのみに収録されるその後ネタが非常に面白いです。２コマないし３コマ漫画なんですが、本編の後に挿入されていてオチが読めます。
一番笑ったのは、結月が若に手袋貰って虫潰したやつ。（←

で、そんな『月刊少女野崎くん』がドラマCDになったんですよ、ドラマCD！

メインの３キャラはガンガンのラジオパーソナリティの３人がラジオミニドラマに続いて担当、その他の殆どは椿先生自らのキャスティングだそうです。
原作者本人のイメージ通りなので、聞いてるこちら側も違和感はありませんでした。
脚本も椿先生が書いているそうで、ノリなんかも原作そのままです。

原作からは、【自転車の話、ギャルゲーの話、結月登場時の話、鹿島登場時の話】。
CDオリジナルは、【王子対決の話、ファミレスの話】。

前半は、原作を知っているとより楽しめると思います。
漫画でちょこっと書かれていたシーンが何だかもりっと楽しめた気分。
特に、自転車の話内マミコとヤンキーくんの会話（タバコはチョコバーにお酒はジュースにしなさいのアレ）辺り、漫画ではさらっと読んでしまったけれど、千代とみこりんのツッコミどおり自分でもツっこんでしまいました。アレはタイミングぴったりだった（笑）

後半はオリジナルが２本。
１つめは、鹿島くんが部長に褒められたいがために、野崎くんとみこりんを巻き込んでお題のシチュエーションに対する答えを舞台上で披露していくというもの。
鹿島くんの王子様っぷりが堪能できます。野崎くんのちょっとズレた回答に突っ込む千代がイイ。みこりんはいつものように言って照れてます（笑）
もうひとつは、ファミレスでネームをやろうと思って行った野崎くんが、食事に来ていた結月と若と相席して結月のペースに巻き込まれイライラしつつやっぱり結月と若って良いコンビなんじゃと思わずにはいられませんでした。
少女漫画ぽく会話するうんたらかんたらにひたすら笑った。うんたらかんたら……（←

【ガンガンONLINE】公式サイトで椿先生のオススメポイント等が書かれたアフレコレポートが上がっているので、オススメ。（見れなかったら椿先生のツイッター辺りで。続きに埋め込んどきます）

鹿島くんの名前は【鹿島アントラーズ】から取ったのでイントネーションは【か＿しま￣】なんだとか。
ドラマCD聴かなかったら、ずっと【か￣しま＿】って読んでたなー。

あまりオススメ記事になってませんが、

いやもうほんと野崎くん面白い！

オススメです。いやマジで。